Meは何しに南城へ?
コラボ企画
- 南城市内デマンドバスおでかけなんじい
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南城市内(久高島を除く)であれば1人300円でどこへでも行ってくれる乗合型の新しい交通システム。
タクシーの便利さと路線バスの手軽さを併せもった交通サービスです。
http://odekake-nanji.jp/
おでかけなんじい再び
まずはじめに、「おでかけなんじい」についておさらいをしましょう。
デマンドバスってなに?
「おでかけなんじい」について
運行区間:南城市内(久高島を除く)
運行時間:毎日 午前8時〜午後9時(12/31~1/3を除く)
利用運賃:1人1回 300円(現金払い)
電話などで事前に予約をして乗車する乗合型の新しい交通システムです。10名乗りのワゴン車両でお迎えに行き、市内の目的地までお送りする、タクシーの便利さと路線バスの手軽さを併せもった交通サービスです。
※まだ読んでいないという方は先日の記事「南城市の「おでかけなんじい」に乗ってみた」からお楽しみください。
前回は斎場御嶽や奥武島など南城市のメジャーな観光スポットを巡りましたが、おでかけなんじいは南城市内に限定した地域密着型サービス。それならば、地元南城市民のおすすめスポットをピンポイントで巡ることだって出来るのではないでしょうか。というわけで、今回は「Me(私)は何しに南城へ?」とう切り口で南城市ローカルを攻めてみたいと思います。
前回同様まずは南城市観光の玄関口、がんじゅう駅・南城にやってきました。
早速、南城市観光のエキスパートである南城市観光協会の職員の方に質問してみましょう。
「Meは何しに南城へ?」
「安心してください、怪しい者ではありませんよ」
趣旨を説明するとさすがは南城市観光のエキスパート、戸惑いながらもおすすめの場所をいろいろ教えてくれました。
「うーんそうですねー、個人的には佐敷の小谷(おこく)の雰囲気とか好きですね。昔ながらの沖縄の風景が残っていて、12月から年明けにかけてはイルミネーションをやってます。あ、今なら桜並木が見られるかも。竹細工でも有名ですよ。あとは、新開の海沿いとかでぼーっとするのもおすすめです。」
こちらの女性は本土出身ということでしたが、業務上市内のいろいろな場所を訪れる機会があるそうで、さすが南城市事情に詳しかったです。新開で海を眺めつつぼーっとするプランも捨て難いですが、しょっぱなはいろいろ歩きまわりたい!というわけで最初の行き先は小谷に決定です。
行き先が決まれば「おでかけなんじい」を予約しましょう。
「もしもし、小谷まで行きたいのですが...」
ちょうどバスが近くにいるので、あと5分ほどで到着できるとのこと。
これは幸先のいいスタート!
Meは"小谷歩きをしに"南城へ
ほどなくしてがんじゅう駅前にバスがやって来ました。
前回乗車したときに運転手さんがもうすぐ稼働すると言っていた赤いバスです。これで「赤、青、黄、緑」の4台が市内を走っていることになりました。
「海沿いのルートとニライカナイ橋を通るルートとあるけど、どっちで向かいますか?」
他にお客さんがいなかったこともあり、目的地に向かうルートの希望を聞いてくれる運転手さん。わざわざ行くほどでも無いけど、ちょっと通ってみたい道なんかかがある場合は嬉しいですよね。今回はニライカナイ橋でお願いしました。
「おでかけなんじい」のことなど、いろいろおしゃべりしながら目的地に向かいます。このローカル感がたまりません。
趣味:Birthday CD(詳しくはおでかけなんじいに乗車して聞いてみてください)
バスに揺られること15分ほどで最初の目的地、小谷に到着。
次のポイントに向かう「おでかけなんじい」を見送ります。
ありがとうございました!
小谷(おこく、方言でウクク)は佐敷の山の中腹にあるとてものどかな雰囲気の集落。
瓦屋根の古民家や石畳道、井(カー)などの見どころが点在しています。
かつては竹細工(バーキ)職人が多く暮らす工芸のまちとして栄えたそうですが、今では竹林も職人も少なくなってしまったそう。石畳道沿いに少しだけ残ったホウライチクの竹林を見ることができました。
この坂道は「美ら石坂」と呼ばれており、観光協会の職員さんがおっしゃっていたイルミネーションを行う場所。南城市のウェブサイトで調べてみると、ちょっと思っていたより本気度の高いイルミネーションでした。すごい。これは見に来たい。
南部の桜ももうすぐ終わり
のんびりと小谷歩きを満喫したところで、畑作業をしている地元の方を発見。
次に向かう南城市のおすすめポイントを訪ねてみます。
「Meは何しに南城へ?」
「ついでにお昼ごはんとか食べられると嬉しいです」
「それなら私の娘が東浜(あがりはま)で『キッチン・クローバー』という店をやっているから行ってみたら?ここで育てている無農薬野菜も使っていて女性からけっこう人気あるみたいよ。」
行きたい!しかし、しかし、そこは東浜...!
東浜があるのは南城市のお隣、与那原町。「おでかけなんじい」では行くことができません。うう、残念。
娘さんのお店はまた別の機会に伺うことにして、改めて南城市内でのおすすめを聞いてみたところ、
「それなら大里のまんぷく食堂がいいはずよ。あそこなら馬汁、馬そば、ステーキ...なんでもあるよ。」
よし、次の行き先はまんぷく食堂に決定!
次のバスの予約電話を入れて公民館前でバスを待ちます
ブルー号が来た!
この時もバスが近くまで来ていたので待ち時間は10分ほど。(ラッキー)
騒ぎ始めたお腹の虫たちを鎮めるべく、まんぷく食堂へ向けて「おでかけなんじい」は走り出します。
Meは"まんぷく食堂で馬そばを食べに"南城へ
小谷から山道を下り、走ること15分ほどで大里の『まんぷく食堂』に到着しました。
以前から前を通り掛かるたび気にはなっていたのですが、ついに訪れる日が来たようです。
ちょうどお昼時だったので、広い店内はほぼお客さんで埋まっていました。
小谷で出会ったおじさんが言っていたとおり、ほんとになんでもありそうなメニュー。
私は飲食店のメニューを眺めるのが好きなので持って帰りたかったです。
おじさんがよく食べると言っていたおすすめの馬そば(700円)。
馬そばは初めて食べましたが、牛汁っぽい濃厚な風味もありつつ臭みが少なく食べやすい!
お肉と一緒にくたくたに煮込まれた大根やにんじんがこれまた美味しかったです。うん、まんぷくまんぷく。
まんぷく食堂を出ると目の前に金物屋さんがありました。
ここで次なる目的地を質問してみることにしましょう。
「Meは何しに南城へ?」
「初デートの場所とかでもいいんですよ」
「えーそうねー、うーん...グスクロード公園とか時々行くかな。あそこはばーっと景色が見渡せてね。近くに展望台なんかもあったはず。あとは、馬天小学校のとこから山の方にあがっていったカフェもいいよ。あそこも景色がよくて気持ちいいさね。あれ、なんか私は上から見下ろすのが好きな人みたいね(笑)」
持っていた南城市の地図を見ると、馬天小学校の近くの山のほうに『Garden Kuu Cafe』という店がありました。
カフェでまったり、いいんじゃない!女子っぽいじゃない!
というわけでその場で次のバスを予約します。
お行儀悪くてすみません
Meは"隠れ家カフェでまったりしに"南城へ
路線バスでは到底通れないような山道を「おでかけなんじい」はぐいぐい攻めていきます。
もし自分で車を運転して行く場合はナビが無いと絶対迷子になりそうです。方向音痴にもやさしい「おでかけなんじい」。素晴らしすぎて泣けます。
連れていってもらわなければ途中でUターンしていたかもしれない山道を登っていくこと数分、畑の真ん中にかわいらしいカフェが現れました。『Garden Kuu Cafe』に到着です。
扉を開けるとスパイスのいい香り!目の前の畑で育てた採れたて有機野菜をたっぷり使ったサラダやカレー、ピザが美味しいカフェのようです。
さっき食べた馬そばでおなかいっぱいなのが悔しいですが、そこはそれ、デザートを受け入れる体制はばっちり整っています。
クランベリーのパウンドケーキとトロピカルフルーツティー
あれ、これ仕事だっけ?
まさに隠れ家的カフェ。畑に囲まれたのどかな雰囲気でゆったりと過ごせ、天気のいい日は佐敷の街並みを見下ろす眺望が楽しめそうです。手作りケーキも紅茶もおいしくて大満足でした。
比嘉金物さん、いいお店教えてくれてありがとうございます!
南城よいとこ何度でもおいで
途中で仕事で来ていることを危うく忘れかけましたが、地元の方のおすすめで、今まで訪れたことの無かった南城市のおすすめスポットを巡ることができました。
何をするか目的地を決めずに訪れても、こんなに南城市を楽しめるなんて!
バスのように途中で乗り換える必要も無くただ乗っているだけで目的地まで楽々移動できるので、自家用車が無い人やお年寄り、観光客にとってもかなり使えるサービスなのではないでしょうか。
現在3台稼働しているので思ったより待ち時間も少なく、新しい車両なので乗り心地も快適。なんといっても料金が安い!交通網があまり発達していない他の市町村でも是非導入してほしいです。
というわけで二回にわたって南城市内デマンドバス「おでかけなんじい」をご紹介しました。
バスの利用方法に関してはもうバッチリ予習ができたと思うので、こんどはみなさんが是非「Meは何しに南城へ?」の旅を楽しんでみてください。素晴らしい景色に美味しい食事、南城市にはワクワクがいっぱい待っていますよ!
プップー!