島ぞうり91足で海の上に立つ試み

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県民の足、島ぞうり。たくさん使えば海の上に立つことができるのではないだろうか。今回は91足の島ぞうりで検証を行ってみた。

コラボ企画

海と日本PROJECT in 沖縄県
海と日本PROJECT in 沖縄県
「海と日本PROJECT in 沖縄県」は豊かな海を継承していくためのプロジェクトです。海を「学ぶ」「キレイにする」「味わう」「体験する」「表現する」ことを通して、私たちが何気なく受けとった海という贈り物を、次の世代へしっかりと引き継いでいくために”海と日本PROJECT in 沖縄県”を推進していきます。
https://okinawa.uminohi.jp/  

皆さんこんにちは。沖縄に来て20年。カナヅチゆえに未だ海が楽しめない、やんばるたろうです。
訳あって、ただいま南城市の奥武島に来ています。

さて、沖縄県は海に囲まれた県ですが意外と海水浴に行ったりみたいな機会がありません(大人はだいたいビーチパーティ)。最近は海と親しみを持つ子供も減ってきているのだそうです。

今、沖縄で子供たちに「豊かな海を継承」していくために我々ができることはなんでしょうか?

ということでいろいろできることを考えたのですが、2012年の記事で「島ぞうりで水の上に立てるのか!?」という記事をやりました。

「島ぞうりで海の上に立ちたい」という小学生男子が考えそうなことを検証したのですが、結局10足で検証は終了。残念ながら海の上に立つことはできませんでした。


買ってきた

子供たちに海に親しんでもらうために私たちができること…そう。それは島ぞうりで海に立つことのリベンジなんじゃないでしょうか。

 

島ぞうりで海の上に立ちたい2018

「島ぞうり」。沖縄県内で愛用されているこのゴムぞうりは、戦後古タイヤなどから足を守るために作られたぞうりが原型で現在に至るまで県民に愛されているのだそうです。

今回購入した島ぞうりは全部で96足。前回の10足を大きく上回る数です。これをうまく使って海に立ってみたいと思います。さっそく準備を始めましょう。

まず島ぞうりで海に立つための仕組みを考えたいのですが、島ぞうり単体だとばらけてしまうので何か芯になるものが必要です。また、接着剤だったりと海に悪影響を与えそうなものは使えません。今回は100円ショップで見つけた壁掛けのワイヤーラックのベースみたいなものを購入しました。

ワイヤーラックのベースに結束バンドで島ぞうりを固定していきます。

海に立つイメージはこんな感じです。

10足単位で島ぞうりを固定したものを作っていきます。この作業が地味につらかったです。

片足10足島ぞうりを固定したものを左右あわせて18枚用意(90足分)。これだけあれば海に立てるのではないか、という期待が半分。あと半分は何かと言うと島ぞうりをまとめたモノが予想以上に重く、これひょっとしたら全然浮かないのでは…という不安。

コラボ企画

海と日本PROJECT in 沖縄県
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「海と日本」という壮大なテーマの中で「島ぞうりで海に立つ」という企画が通ってしまったことの驚きたるや。
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島ぞうり何足で海に立てるのか

というわけで冒頭に戻ってきました。いったい何足くらいの島ぞうりで海に立つことができるのでしょうか。世紀の実験の開始です。ちなみに足には島ぞうりを履いているので現在は1足(2個)の島ぞうりをすでに装備している状況です。

注意
この実験を見て真似をしよう、という人はあんまりいないと思いますが、もしもやってみたいという人は安全に十分注意しましょう。
キッズはおとなの人と一緒にやろうね!約束だよ!

安全のためにライフジャケットもきちんと着用。ちょっとした不注意が事故に繋がる可能性もありますので安全第一でいきます。

今回は10足単位のプレートを左右の足で1枚ずつ増やしていくことで、「何足で島ぞうりで海に立てるか」についても検証していきましょう。

11足(22個)

実験スタート。まずは10足からです。島ぞうりをまとめているワイヤーラックが割と重くて「ひょっとしたら単体ですでに浮かないのではないか」という漠然とした不安はありましたが、ちゃんと浮きました。良かった。

まあ、実際に乗ってみましたが全然浮いてません。どんどん行きましょう。

 

21足(42個)

次のプレートを結束バンドでつなげていきます。

20足の島ぞうり。さて、どうでしょうか。

沈。

 

31足(62個)

 

41足(82個)

 

51足(102個)

おかしい。

10足単位で浮力は結構上がってきている気がします。しかし島ぞうりが海底から離れることはなく、写真の絵面もほぼ同じ。残る島ぞうりはあと40足。焦りが見えてきました。

 

61足(122個)

プレート左右6枚、60足の状態まで来ましたが、ちょっと立つ位置が悪いと浮力でバランスを崩してしまうくらいになりました。ひょっとしたら、これはいけるんじゃないでしょうか。

 

71足(142個)

浮力は確実に上がってきているような気がします。あと一息なのか…?

 

81足(162個)

浮いた!

…ように見えたかもしれませんが、全然海底についてます。

 

91足(182個)

いよいよ。ラスト91足の島ぞうり全てです。

島ぞうり92足で…

海に立つことが…

できませんでした。なんですかね。これ。91足とかいうレベルじゃ無くてあともう100足くらい必要なイメージです。あと100足を追加で購入したいところですが、資金的な制約もあるのでここで検証終了です。

コラボ企画

海と日本PROJECT in 沖縄県
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すみません。コラボ記事ということで頑張ったのですが、ふがいない結果に終わりました。
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島ぞうりで海に立つにはさらに島ぞうりが必要

というわけで島ぞうり90足(+足に履いた1足)で海に立つ試みですが残念ながらうまくいきませんでした。

でも島ぞうりで立てるか否かは乗っかる人の体重に依存するわけで、ひょっとしたらもっと体重が軽い人が乗ったら、海に立てるのではないでしょうか…。


立てるのか?!

というわけで撮影者のmiooonにもチャレンジをしてもらいました。こちらの検証結果については「海と日本PROJECT in 沖縄県」の方に掲載してますのでご覧頂けますと幸いです。

まあ結論から言えばmiooonも無理だったわけなのですが、島ぞうりで海の上に立つという県民の夢を実現するためにはやはりまだまだ島ぞうりを組み合わせる必要がありそうです。


浮き輪的な使い方はできますよ!

というわけで、今回島ぞうりで海には立てませんでしたが皆さんの生活の中で何かの参考になれば幸いです。実験で島ぞうりについて現在編集部ではその用途について熱い議論が交わされておりますがそのうち何かの記事でまた出てくるかもしれません。お楽しみに。

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以上。海と日本PROJECT in 沖縄県」の提供でお送りいたしました。「海と日本PROJECT in 沖縄県」のページでは海にまつわるインタビューやイベント情報どが掲載されています。こちらも是非ご覧下さい。
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