【おきなわ!ザ・ワールド】琉球王国城下町の地味に高い再現度
これまでDEEokinawaでは、南城市にある人気スポットおきなわワールドさんのぶっ飛んだ企画やイベントを紹介してきましたが、2月末まで毎週1回、コラボ企画としてコネタを連載いたします。
その名も「おきなわ!ザ・ワールド」。おきなわワールドで意外に知られていない話題を、現地取材によるレポートで紹介し、「うーん!!なるほど!!」と驚かせるという趣旨の連載です。
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おきなわワールドさんのホームページでも特設ページが開設されています。シャレオツなページはこちらをご覧下さい。
ほっこり、まったり、ゆったりするおきなわワールド
昔の沖縄の町並みを再現した琉球王国城下町
連載三回目でお届けするのは琉球王国城下町よりお届けします。
琉球王国城下町は昔ながらの古民家で紅型や藍染め、紙すきなど各種体験ができるというエリア。かつてDEEokinawaの記事でも「年始のおきなわワールドで凧をつくる」という記事に登場しています。
琉球城下町の古民家のうち4棟は県内各地に実際に建っていた古民家を移築したもので、国の有形文化財に登録されています。伝統的な建物で、沖縄の伝統工芸に触れることができる…素敵なことだと思いませんか?
しかし、ただ古民家を集めたけではありません。琉球王国城下町には沖縄の文化がギュッと凝縮されているのです。
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コラボ企画【おきなわ!ザ・ワールド】は今年から毎週金曜日に更新です。お楽しみに!
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琉球王国城下町には御嶽もある
まずはこちらをご覧下さい。これは何かといえば
御嶽(うたき)のレプリカです。
御嶽とは沖縄の村落にある聖域で、有名な所でいうと世界遺産にも認定された斎場御嶽、久高島のフボー御嶽などが有名ですが、だいたい昔ながらの村落にはひとつは御嶽が存在します。
場所によっては男子禁制、祭祀に関わる人間以外は立ち入ることができなかったりしますが、琉球王国城下町にあるものはレプリカなので割と気軽に観察ができます。
御嶽には色々な形態があり、一様ではありませんがこの形の御嶽、割と首里あたりでよく見る気がします。
御嶽に隣接するのは「神アシャギ」(のレプリカ)。こちらも祭祀の場で沖縄本島だと北部地域に多い気がします。
これらのレプリカは最近首里城の再建でもよく名前が出ている歴史学者の高良倉吉先生監修だそうで本気度がうかがえます。
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沖縄に住んでいてもなかなか御嶽をじっくり眺める機会はそう無いと思います。
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フールにはこだわりの植栽
極めつけは沖縄の昔のトイレ「フール」です。
その昔は写真のくぼみ部分で豚が飼われていて、排泄物を豚に食べさせる仕組みになっていました。こちらのフールは本物で明治30年頃に作られた物を移設したものらしいです。
フールについては博物館や観光施設など結構色々な場所で見る事ができますが、皆さんフールの後ろの木に注目下さい。
こちらはユウナ(オオハマボウ)の木。実はユウナの葉はフールで用を足す際のトイレットペーパー代わりに使われていたのだそうです。ちゃんとフールのそばにユウナの木が植えられているあたり、地味に再現度が高いと思います。
あとは豚さえ入れればすぐにトイレとして使えそうですね。
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沖縄のどの葉がトイレットペーパーとして適しているのか、みたいな記事を思いついたのですが色々問題がありそうなので没ネタディレクトリにそっと仕舞っておきたいと思います。
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色々なものを見つけてニヤニヤしよう
というわけで本日はおきなわワールドの琉球王国城下町の地味に高い再現度についてお届けしました。もちろん実際の村落だとこんなにコンパクトに御嶽や神アシャギ、家屋がまとまっているわけではないのですが限られたスペースに沖縄の文化がこれでもか!とギュッと詰められている様は素晴らしいと思います。
沖縄初心者はもちろんのこと、沖縄上級者も「ここにこんなものが!」みたいな発見があると思いますのでお勧めです。色々なものを見つけて是非ニヤニヤしてください。
それではまた次回の「おきなわ!ザ・ワールド」をお楽しみに!
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コラボ企画【おきなわ!ザ・ワールド】は毎週1回更新です。
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