ハブハブラシはハブの歯磨きにも適しているのか
沖縄のおみやげ業界に期待の新星現る
どうして、どうして今まで無かったのだろう。
そんな想いが強烈に脳裏をよぎる新商品が先日発売されました。
その名もズバリ!
ハブハブラシ。
やられたー。これはやられたわー。
もはや説明せずとも分かると思いますが、沖縄を代表する毒蛇のハブのかたちをした歯ブラシで『ハブハブラシ』。新しい沖縄のお土産品として、今年の夏頃から県内のお土産店や空港で発売が開始されました。ゴールドとグリーンの二色展開で、価格は 648(ムシバ)円。歯ブラシとしては 6,480(ムシバゼロ)円 のほうが適正ですが、それだとドバイの石油王にしか売れなさそうですよね。
しっかりとハブの毒牙が表現されています。
というわけで販売元の会社からこの歯ブラシのwebプロモーションを相談されたわけなのですが、ハブといったらやっぱりあそこでしょう。
みんな大好き、本島南部を代表する観光スポット「おきなわワールド 文化王国・玉泉洞」。
これまでDEEokinawaでは、数々の記事にてお世話になってきました。そして今回も。
取材に先立ち、まずはこの商品を開発された株式会社TASUKIの代表・遠藤英典さんにお話を伺います。
ー本日はよろしくお願いします。まずは商品についていろいろ教えてください。
ウェブサイトを見ていただいたらお分かりのとおり、私たちの会社は沖縄の結婚式の二次会プロデュース業務を行っています。でも、なにか他の人がやらないような面白いことをやらないとねというのがずっと頭にあって。それで二年前だったかな、ダジャレで思いついたのがこのハブハブラシです。
思いついたはいいものの、実際商品化まで自分でやるとなるとそれはもう大変でした。最初は大手メーカーにアイデアを売り込んだんですが門前払いで。海外からの観光客へのお土産としても使ってもらえるよう MADE IN JAPAN にこだわって国内で金型を作ってくれる会社を探すところから始めたんですが、最終的には開発費用としてピーーーーー円かかっちゃいましたね。お土産業界の営業も初めてだったので本当に大変でした(遠い目)。
ー思いついてから発売されるまでに二年もの歳月がかかったんですね。実際の使い心地はどうですか?
柄の表面にヘビのウロコ模様を施したんですが、これがなかなかグリップが効いて磨きやすいんです。ハブの形というデザイン性を保ちつつ、歯ブラシとしての機能性も重視して作りました。もちろん私も毎日使っています。
色で言うと、海外の方、特に中華圏の方にはゴールドが断然人気ですね。縁起がいいとかで金色ってすごく好まれるらしいです。
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構想から二年もの歳月をかけて世に放たれたハブハブラシ。開発費用の具体的な金額は伏せますが、わりと目玉が飛び出たことをご報告させていただきます。
そんな沖縄おみやげ界期待の超新星、ハブハブラシをPRするには...あれしか無い...ッ!
ハブの殿堂 ハブ博物公園へ
というわけでやってきたのは、おきなわワールド内にあるハブ博物公園。
ハブの生体が分かる資料館の他、珍しい生き物を飼育している『いきもの展示場』や『ハブのショー』などが行われています。県外からの観光客で本物のハブを見てみたい!という人はここへ行くと間違いないと思います。
今回はハブのショーの合間に開催されている特別体験メニュー『ハブ体験』の時間帯にお邪魔しました。
ハブ体験ってなに?という方はこちらに詳しい情報がありますが、これを考えた人は控えめに言ってド変態ですね。
GOOD LUCK ワタシ☆(なでまわしました)
ハブ使いとして出演してくださったのは、ハブ博物公園のスタッフ祖堅 碧(そけん みどり)さん。
まず最初にハブ体験に関する注意事項の説明があり、その後、写真右端に映っている黒いカゴの中から慣れた手つきでひょいとハブを取り出しました。
祖堅さん)「おっ、今日はいつもよりイキがいいねー!」......まじか。
目の後ろにある毒嚢を押すと毒液が牙からポタポタ滴る
「遠藤さんもせっかくだから触っといたほうがいいですよ!なにか今後の参考になるかも」
「あ、大丈夫です」
ハブハブラシ開発者はどうやら本物のハブは苦手なようです。
Yes, I have ハブハブラシ!
生ハブ体験にワチャワチャしてしまい一瞬本題を忘れかけましたが、ここで満を持してハブハブラシ登場です。
I have ハブハブラシ。今、声に出して読みたい日本語暫定No.1です。
そう、タイトルにもあるとおり今回のミッションは、ハブハブラシはハブの歯磨きにも適しているのかを検証すること。
それではさっそく祖堅さん、スタンバイお願いします。私、祖堅さんに命預けます。
ひ....
ひぃやああああああ...
ハブハブラシでハブの歯を磨く世紀の瞬間です。
客席に座り距離をおくハブハブラシ開発者
しかしハブの歯(というか牙)は思っていた以上にか細く力を入れたら折れそうで、実際は磨いてるというか撫でている感覚でした。あの恐ろしいハブの毒牙がこんなに繊細なものだったとは。
人生...もとい蛇生で初めての歯磨きを体験したハブも、しっぽの先をくねらせて心なしか気持ちよさそうです。
「いやーハブハブラシ、ハブの歯磨きにもばっちり使えましたね!」と言うと、「ハブの歯は定期的に生え変わるので、特に歯磨きとかは必要ないですね!」と最後までにこやかな祖堅さんでした。
ありがとう、ハブ。ありがとう、ハブハブラシ。
事故や怪我もなく取材が無事終了したので、感謝の気持ちを込めてハブ博物公園内に祀られた天蛇観音(てんじゃかんのん)様にご挨拶をして取材は終了。
貴重な体験をありがとうございました。とりあえず、死ななくてよかった。
というわけで、
《"ハブの歯も磨ける"←New!!! ハブハブラシ》 は、県内空港・お土産店などで絶賛発売中です!
普通の沖縄土産に飽きた方、ちょっと変わったもの好きな方へのプレゼントにもおすすめです。
《ハブハブラシ取扱店》(2017/10/27 現在)
那覇空港内売店センカ、おきなわ屋各店舗、夕凪6店舗、ドン・キホーテ国際通り店、沖縄県物産公社(わしたショップ、国際通り店、イオンライカム店)、くばかさ屋、優美堂、竜宮城、フルーツランド
それではみなさん、ハブハブラシで Habu a Nice Day!