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戦国武将になりきれ!中城城跡の展示がアツい
冒頭から戦の構えで失礼します。
本日は中城村の護佐丸歴史資料図書館で行われている、「城熱中城」というイベントで開催されている展示がめちゃくちゃ面白かったのでご紹介したいのです。
まずはこちら。日本を代表する城郭イラストレーターである香川元太郎さんの「城郭原画展」。香川さんは迷路絵本でも有名な方で、作品の中から日本の城を何点かと首里城や中城、今帰仁城を描いたものが展示されています。
こちらは中城城を書いたもの(を引き延ばしたもの)。現在の城趾には建物は残っていないので、なかなか新鮮です。
中城の後ろの方に見える岩は「雷岩」。ちょうど中城高原ホテルがあったあたりです。そこから伸びる道は「ハンタ道」。一度歩いたことがありますが、当時はこんな感じだったのか…!と色々興味深いです。
イラストが出来上がるまでの過程も展示されていました。かなり細かく歴史考証がされており、絵ができあがったあとに修正が入って細かい調整がなされていることが分かります。
興奮して原画の方を撮り忘れていたのですが、小さな絵に本当に細かく人や家などが書かれていてものすごいことになっていました。虫眼鏡で見ると豆粒のような人にも動きがあってすごいです。これはぜひ実物を見て頂きたい…!
「城郭原画展」と併設で展示されているのが「中城城跡の逸品展」。どんなものが展示されているかと言えば
例えばものすごい量の貝。中城城趾からはとにかく貝が沢山出てくるらしいです。中城でめちゃめちゃ貝が食べられていたというのはなんだか面白いですね。
こちらは「三眼銃」。ジブリのもののけ姫でも同じようなやつがでてきました。先端に火薬を詰めて弾を飛ばすもので、種子島の鉄砲伝来よりも100年も早い段階で琉球では導入がされていたのだそうです。
実際に持って重さを確かめることができます(レプリカなので実際はもうちょっと重かったらしいです)。
こちらは出土した兜の鍬形というパーツの一部。どうも琉球では内地の兜と比べて鍬形のデザインが独特だった(オレンジ色の部分)ことが分かっているそうです。
そちらをもとに復元された琉球兜。制作したのはあの大谷選手の兜セレブレーションの兜を作った甲冑工房丸武さんだそうです。すごい!
そして、冒頭の写真のように実際に兜などをつけて体験できるコーナーもあります。沖縄だと兜や鎧みたいな武将のイメージがあんまりないのですが、実際の出土品からは兜の一部や鎧の一部が出土しているそうで割と日本本土の武将みたいな感じだったようです。
こちらが甲冑姿の護佐丸の想像図。だいたい護佐丸は組踊りの姿で描かれることが多いので、結構イメージが変わりますね。
他にも中城城の1箇所から出てきた大量の小さな骨(ネズミの尻尾?らしい)だったり
鹿の骨を削って作ったルアーだったりと色々面白い出土品が展示されています。
なかなか歴史系の展示って難しかったり、取っつきにくい印象があるのですが、体験コーナーあり、謎の出土品ありでめちゃ楽しい展示となっています。
「城熱中城」は他にもいくつかイベントがあったのですが、そちらは残念ながら終わっており「香川元太郎城郭原画展」と「中城城跡の逸品展」も12月23日までの開催となっています。興味を持たれた方はぜひ足を運んでみてください!会場の護佐丸歴史資料図書館は火曜日が休館日なのでご注意くださいね。
城熱中城:https://www.nakagusukukk.com/new/2023jounetsu/
香川元太郎城郭原画展 (12/2~12/23)
中城城跡の逸品展 (12/2~12/23)
中城村護佐丸歴史資料図書館 3F(火曜日休館)