巷にミンサー柄が溢れている

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「いつの世も...」という願いを込めた八重山ミンサーの図柄があるが、最近街にミンサー柄が氾濫している気がする。色々な場所で使われているミンサー柄を集めてみた

沖縄に「ミンサー」という織物があります。「沖縄大百科辞典」によれば

綿糸を藍などで染めて織った細帯のこと。八重山地方では婚約成立の記念に女性が男性に贈ったもの。したがって絣の図柄には<いつ(5玉)の世(4玉)までも末永く…>という願いが込められ、帯の両耳にはムカデの足に似たヤシラミ織りを配して<足繁くおいでください>という意味の通い婚時代を忍ばせる模様がある。

「沖縄大百科事典 下巻」 1983年 沖縄タイムス社

と説明がされています。ロマンチックですね…!

このミンサー柄、模様の意味からブライダルリングだったりに使われたりしていましたが、近年(だと思うのですが)全然関係無いところでもよく見るようになりました。

そこで巷に氾濫しているミンサー柄を集めてみました。

 

まずは建物から。

まずはアパート。ベランダ部分の壁がミンサー柄になっています。シャレオツですが、よく見ると4玉から始まっているところもありますね。

琉球銀行本店。建物にうっすらとミンサー柄が配されています。

公設市場近くにあったそば屋。ベニヤ板的なものをミンサー柄に配しています。

観光バスのデザインにも。

こちらは居酒屋の看板。

お土産物の箱。

こちらは中部徳洲会病院の年表。

消防車にも…!

ファミマのホットフーズの袋にもミンサー柄があしらわれています。

こちらはドン・キホーテの売り場です。

フロアマットにも。

 

こんな感じで結構目につく範囲でミンサー柄が使われていることが多くなりました。恐らくいくつかは模様の意味は考慮されずに単純に「沖縄っぽい図柄」として採用されているように思われます(でもだいたいのものは「いつの世も…」という意味はこじつけやすそうだけど)。

ミンサー柄が採用されやすい背景には割と単純な図案なので再現しやすいというのがあると思うのですが、八重山地方の織物がこうやって沖縄全域で採用されているのはなかなか興味深いものがあります。可能であればいつ頃流行りだしたのかについても調査してみたいと思います。

というわけで本日は巷にミンサー柄が氾濫しているという話でしたが、沖縄本島にもミンサーはあり例えば読谷のミンサーではジンバナ(銭花)、オージバナ(扇花)、カジマヤーバナ(風車花)などの模様があったりします。

そのあたりも面白いので興味がある方はぜひ調べてみてくださいね。本日は以上です。

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