沖縄風景今昔 vol.5 市場本通り

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日々変化をしている沖縄の風景。どれだけ変わってきたのか今昔で見比べてみましょう。

過去にDEEokinawaでは古写真と現在の風景を比べるという記事を何度か公開してきました。

【復帰40周年特集】古写真で見る過去と現在の沖縄の姿
100年以上前の沖縄風景写真の場所は今どうなっているのか(その1)
100年以上前の沖縄風景写真の場所は今どうなっているのか(その2)

沖縄風景今昔 vol.1
沖縄風景今昔 vol.2
沖縄風景今昔 vol.3
沖縄風景今昔 vol.4 平和通り

風景今昔として5回目の今回は、国際通りの「ドン・キホーテ」横のアーケードから入る通り市場本通りに迫ってみたいと思います。

市場本通り

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市場本通り
撮影日時:1964年2月27日 / 所有者:沖縄県立公文書館

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市場本通りを公設市場方面から撮影。

まだアーケードはありませんが、右側に1965年に完成する水上店舗が見えます。
一福商店の看板があるあたりが現在の公設市場になります。

今回は市場本通りから公設市場へ出る四角でお店をしている陶磁器あらがきの新嘉喜さんに昔のお話を伺いました。

 

市場本通りの今昔インタビュー

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陶磁器 あらがき
新嘉喜 俊一さん(67歳)

写真では見えてないけど、この時代にはうちはあったよ。
戦後すぐに来たからね。最初は住宅として、茅葺きでね。
昭和30年代にマチャグヮーのお店になったんじゃないかな。この辺りが商店街として形を作っていった初代だったはずだよ、親父の時代だけどね。

僕が生まれて物心ついたときと今では、この通りは全然違う。僕が子供の頃は写真にある水上店舗もなかったんだよ。
川の上に柱を建てて掘っ立て小屋が並んでいた。そんな時代を知っている。
見える景色はまったく変わっているよね。川の上の小屋は1階建てで、ずっと向こうまで見えた。平和通りの建物もほとんどは瓦屋根の2階建ての家だった。この辺は1階はお店で2階は自宅というところが多かったよ。

昔は平和通りがメイン通りで、こちらはどちらかというと裏通りだったんだよ。
いまはほとんどがお土産屋さんだけど、昔は乾物屋さんとか食料品のお店が多くてね。今でも残っているお店があるよね。丸市ミートさんも老舗だよね。

通りとして、一番変わったのは来る人だよね。
昔は地元の人ばかりだったから、よそから来た人はすごく目立った。盆正月なんかは大変な人で荷物も多いから通りがギュウギュウだったよ。20年ぐらい前からかな、地元の人が来なくなって、気が付いたらほとんどが観光客になっていた。
特に最近はそうなってきているよね。世界中の人が来ているよ。沖縄のものがあって、英語や中国語やフランス語が飛び交うようなところは全国的に見ても面白い味わいじゃないかな。これは昔とはまた違った賑わいだね。

そうだね。僕としては昭和の時代ほどではないとしても、沖縄の人がたくさん来て通りがウチナーグチで溢れたら、観光客ももっと喜んでくれるのかなとは思うよ。欲張りだけどね。

水上店舗がなかった頃は店舗兼自宅の二階から平和通りの赤瓦も見えたし、もっとずっと向こうまで見えたということでした。
また今では公設市場に向かう道なので観光客が多い道ですが、昔は平和通りが表通りで、こちらはどちらかというと裏道だった(これは前回の平和通りでお話を伺った平良さんもおっしゃっていました)が印象的でした。

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ひやみかちマチグヮー館で今昔写真展やります

さて、最後に告知です。
5/31〜来年2/29まで、牧志公設市場衣料部2Fにある「ひやみかちマチグヮー館」で、DEEokinawaが撮影/取材で協力した公設市場周辺の通りの今昔写真展が開催されます。入れ替わりで5つの写真とインタビューを展示していますのでぜひ近くを通った時はお立ち寄りくださいませ。

また、ひやみかちマチグヮー館では今昔写真展以外にもさまざまな企画が催されています。


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芝居や民謡の他にも、7/19(日)には科学体験もあるみたいですよ。夏休みのお子様も楽しいかもしれませんね!

ひやみかちマチグヮー館

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