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魚てんぷらとイカてんぷらを見分ける方法
学生のおやつ、お酒のおつまみ、はたまたシーミーなど行事のお供え物としても重宝され県民に愛されている沖縄てんぷら。
本土のそれと違い、衣が分厚く最初から味がついていてそのままお手軽なスナックとして食べられるのが特徴です。
つけるとしたら天つゆではなくウスターソース。いわば沖縄ならではのファストフードとも言えます。
さて、そんな沖縄てんぷら。
読者の方から「魚」と「イカ」の違いを見極めて欲しいというご依頼を頂きました。
糸満のカッパさんありがとうございます。
たしかに、数ある具のなかでもメジャーな「魚」と「イカ」、困ったことにこのふたつを一緒に袋に入れられるとほとんど見分けがつかないですよね。
ふたつともバランスよく食べたいのに、魚ばかり食べてしまう、はたまたイカばかり食べてしまう...という事態にも陥りがちです。
というわけで、魚てんぷらとイカてんぷらを見分ける方法について考えてみました。
傾向と対策
用意したのは編集部メンバー各人があちこちの店で買い求めてきた沖縄天ぷら。
総勢5店舗40本の天ぷらがずらり。
・見た目をチェック
ひと目で見分けられるものもあれば、殆ど違いがわからないものもあります。
それぞれ買い求めた店でお店の人に見分け方を聞いてみたところ「黒っぽいのが魚、白っぽいのがイカ」という回答をいただきました。
確かに衣が比較的薄いものは、魚の皮の部分が黒っぽく透けて見えています。また魚のほうが衣のつきかたがいびつで丸っこく、イカのほうはきっちりとした形で角張っている印象。
・重さをチェック
- A店:イカ 33.5g
- A店:魚 40.0g
- B店:イカ 56.5g
- B店:魚 59.5g
重さを比べてみると、ほぼほぼ魚のほうが若干重いという結果に。
イカのほうが身がぎゅっと詰まっている印象なのにこれは意外です。魚のほうが衣がたくさんつくからでしょうか。
以上の調査を踏まえ、DEEが導き出した魚てんぷらとイカてんぷらの特徴は以下のようになりました。
<魚>
・黒い
・でかい
・丸い
・やわらかい
<イカ>
・白い
・四角い
・弾力がある
果たしてこの結果を踏まえることで、本当に魚てんぷらとイカてんぷらが見分けられるようになるのでしょうか。
検証していきたいと思います。
結果を踏まえていざ実食
各お店の魚てんぷらとイカてんぷらをお皿にまぜこぜに盛り、そのなかから「魚」だけをとっていくというルールで検証していきたいと思います。
・桃原天ぷら(中城村南上原)
琉大の近くにある昔ながらの天ぷら屋。学生相手とあってか、野菜系は35円ととてもリーズナブル。
注文したら揚げたてを出してくれるのが嬉しいです。
- 左下の看板の「ら」の自由奔放さ。
- カボチャの省略形は「カボ」。
ここは見た目で比較的すんなりと見分けがつくので全員迷いなく選びました。
全員正解。
・南海鮮魚店(那覇市古島)
DEE事務所のすぐお隣にある鮮魚店の居酒屋さん。夕方頃からお持ち帰りで天ぷらやその他お惣菜類も購入できます。
大きめサイズ。しかも揚げたてアチコーコーなので美味しそう!
こちらも一部、魚の皮目がうっすらと見えている部分があり選びやすかったです。
どれを取るかは早い者勝ち。
全員正解。
・上間天ぷら店(那覇市小禄)
有名なコザの上間天ぷら店の姉妹店。最近那覇のイオン近くにできました。
本店についてはこちらの記事もどうぞ。「シーミー真っ只中の上間てんぷら店」
さまざまな種類の天ぷらやフライがずらりとバットに並べられており、セルフ方式で好きなのを選べます。
これまでの2店舗より衣が分厚く、少し見分けがつきにくい印象。
衣のかたちも魚、イカともふんわりとしていていびつです。
うーーーーーーむ。ここは慎重によく観察すべし。
全員正解。
・タクスイ(栄町市場内)
栄町市場内にある天ぷら屋さん。お弁当なども販売しており、市場内で働く人たちの胃袋を支えています。
昼間の栄町市場では、おばあ達が座ってユンタクしながらもやしのひげとりをしているのどかな光景が見られますよ。
- 店名から察するに水産会社の経営でしょうか
- いろいろありますが天ぷらは下の4種類
こちらも衣が分厚め、そしてこんがり色が濃いめ。
魚もイカもきっちりと四角くきれいに切りそろえられているようで、見た目の差はほとんどありません。
「こ、これは悩む!」
といことで、初の1人不正解。私です。
まだまだ修行が足りないようです。
・首里天ぷら家(那覇市首里)
石嶺通りにある天ぷら屋さん。種類が豊富で、大山産ターンムやピリ辛さかななど珍しいものも。
こちらも天ぷらの他に鮮魚など刺身も扱っているようです。
- お昼時は賑わっています
- ピリ辛さかなが気になる
ここの天ぷらはこれまでで一番の難易度の高さ。
色は白っぽいのですが衣が分厚く、中が透けて見えないので全てがイカに見えます。
さきほどの特徴を踏まえ、できるだけ衣のかたちがいびつで大きめのものを選ぶ面々。
なんと、全員正解。
中が全く透けて見えなかったのですが、導き出した特徴を踏まえたところなんとか全員正解することができました。
これは研究の成果が出たのではないでしょうか。
まとめ
というわけで5店舗の天ぷらを4名で検証したところ、正答率は9割。
ちなみに今回は用意できなかったのですが、私が知る限り那覇市三原にある居酒屋『糸満屋』のミックス天ぷらは難易度MAX。
ひよこのオスメス鑑定士のように、『糸満屋』の天ぷらが100%見分けられるようになったあかつきには、天ぷら鑑定士を名乗ろうと思います。
みなさんも魚てんぷらとイカてんぷらを見分けたいというときには、イカの特徴をサカナぼって思い出してみてはイカがでしょうか。
<魚>
・黒い
・でかい
・丸い
・やわらかい
<イカ>
・白い
・四角い
・弾力がある
(イカてんぷらの脱皮後の姿)
おあとがよろしいようで。