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バスのフリー乗車券を使い倒す旅
またまたゴールデンウィークネタですヨ、奥さん。
日本でも指折りの車社会である沖縄。一家に一台ならぬひとり一台があたりまえになっています。
車社会×現代的な脂っこい食事やファストフード=メタボ!という方程式は自明の理。
長寿日本一県の栄誉はどこへやら、今の沖縄県はメタボ県街道まっしぐらなのです。
かくいう私も、徒歩15分ほどのコンビニへ行くのについつい車を使ってしまったりするわけで。
いやいや、これではイケナイ!
と、そんなところへ颯爽と登場したのがゴールデンウィーク特別企画。
4社共通バスのフリー乗車券!
リムジンバスと高速バスには乗れませんが、期間中の2日間、本島内ならどこで乗り降りしても1,000円ポッキリと格安。
今回は4/29〜30の前期と、5/2〜3の後期に分けて発売されていました。
なにより、車を持っているとなかなかバスに乗る機会が無いのでバスの旅なんて新鮮です。
今年のGWレジャーはこれで決・ま・り・ダネ☆
バスで北上してみよう
せっかくフリーなんだからなるべく遠くへ行きたい(元とりたい)、ということでとりあえず北を目指すことに。
あ、そうだ。あそこへ行こう。ふふふふふふ。
路線図と時刻表をにらめっこ。ああこの時点で既に楽しい。
ところで有名な話に、沖縄のタクシーは手を挙げなくてもとまるけど沖縄のバスは手をあげないと止まらないというのがあります。
そう、ここ沖縄では、やってきたバスに対して手をあげたり車道ににじり寄るなどして「乗りたい!」と高らかに意志を表明しなければ、そのまま通り過ぎられてしまう可能性があるのでご注意を。
高らかに意志を表明して無事最初のバスに乗り込めました。
- アラ、隣のおばさまもフリー乗車券ユーザーね。
- ゆるキャラ発見!?
宜野湾からスタートして読谷付近で名護行き路線に乗り換え。
1時間に2本程度しか無いのですが、奇跡的にものすごくスムーズに次のバスへ乗り継ぎができました。
名護行きは人気路線。座席は満席でした。
「バスロケ」というなんだか便利そうなサービスが始まっているようです。
次からチェックしてみよう。
ゴールデンウィークということもあって、沖縄自動車道の許田インターから下りてきた車と合流するあたりで渋滞してきました。が、バスなら車窓の風景を眺めながらぼーっと座っていられるのでイライラ知らず。
- いつもより高い位置から見る名護湾。
- さてそろそろ降車。ボタン押すのって少し緊張しますよね。
目的地に到着
そしてたどり着いた今回の目的地はこちら。
ここはビールの製造工程を工場見学できるうえ、なんとそのあと作りたてのビールを試飲できるのです。
作りたてのビール。作りたてのビール。大事な事なので2回言いました。
工場見学するには本当は事前予約が必要らしいのですが、空きがあるということで当日でも受け付けてもらえました。
- オリオンビールが出しているフリーペーパー『びあぶれいく』がけっこう面白い。
- 手作り感がイカすビール&おつまみ券。何度も再利用しているのでかなり退色しています。
しかし、ここで衝撃の事実。
現在オリオンビール名護工場は製造ラインのリニューアル中で工場見学ができないとのこと...!
5/16にリニューアルグランドオープンするそうなので、またあらためて取材に行ってきたいと思います。
というわけで今回は、オリオンビールの歴史を説明する4分間のビデオを鑑賞したあとすぐに試飲タイム突入。
バーカウンターとオリオンビールグッズやおみやげなどのショップが並んだ広いホールのようなところへ通されます。
そして、ついにご対面。
キンキンに冷えた作りたてのビール! と、おつまみのビアナッツ!
うひょーーーーー!これはバスの旅ならではのお楽しみ!!
実は私ビールがあまり得意ではないのですが、これは俄然テンションあがります。
さっそくグビッといってみると、炭酸がとても繊細でキレのある透明感のある味わい。こ、これはウマイ!!
いつになくゴクゴクと飲み干してしまいました。
しかもこれ、もう一杯おかわりできるそう。ンもう、オリオンビール様ったら太っ腹。
- 他にはアメリカンのグループと地元っぽいオジィがそれぞれ作りたてビールを楽しんでいました。
- 観光地にありがちな貝殻アート。
オリオンビール創業者、具志堅宗精氏の銅像。美味しいビールをごちそうさまでした。
ほろよいバス帰宅
オリオンビール工場の後はほろよい気分で名護の街をそぞろ歩き。
普段は車で通り過ぎるだけの場所も、歩いてみると街並みがとても新鮮に映ります。
さて帰りは名護バスターミナルから乗車。
始発なので整理券番号は1。
- どこかに必ずあるこういう類の落書き。
- さすがに相合傘は見かけませんでした。時代か。
沖縄本島には、琉球バス交通(旧琉球バス)・沖縄バス・那覇バス(旧那覇交通)・東陽バスの4種類のバス会社が走っており、それぞれが保有しているバス車両の種類も様々。上の写真は身障者やお年寄りにもやさしい最新式のワンステップバス。
- ボタンもなんだか近未来的。
- 別の車両では無理やり横向きに取り付けられたボタンもあったりして。
乗客の少ない路線では、靴を脱いでリラックスしすぎな女子中学生がいたりして。
また名護に向かう途中では、おんなの道の駅へ行くため少し手前にある最寄りバス停で降りた観光客らしき老夫婦に、運転手さんが「なに道の駅へ行くの?じゃあバス停からちょっと離れてるからもっと近くで下ろそうね。だー、乗ったらいいさ。」とやさしく声をかけていたりして。
いろんな人の人間模様が垣間見られるバスの旅っていいなーと思ったのでした。
そして運転の心配をせず、お酒も思う存分楽しめる!!
- 栄町のべんり屋で餃子と泡盛。くー、たまらん。
- 終バスの時間チェックは忘れずにね。
というわけでフリー乗車券をおもいっきり活用したバスの旅。
非日常感が楽しいし、いつもより高い目線で見る街並みも新鮮。そして駐車場代や代行代を気にせずお酒も思う存分楽しめます。
そしてフリー乗車券でどれだけ運賃を得したか計算してニヤリとしてみたり(イヤラシイですね!)。
時刻表や路線図を読むのも、最初は難しかったですが慣れてくるとかなりスムーズにできるようになりますよ。
こんどのフリー乗車券発売の際は、是非みなさんもバスで楽しい旅を。
そして作りたてオリオンビールをグビッとね。