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突撃!隣の浜下りごはん
浜下り
旧暦の3月3日は浜下り(ハマウリ)と呼ばれる行事があり、女性が海で身を清める習慣があります。
この行事にはちょっと恐ろしい伝説が残っていて、ヘビに騙され身ごもってしもった女性が、ヘビの子をおろすために海に入りヘビの子をジャラジャラ生んで海に流したとか、なんとか・・・。気になる方は調べてみてください。
それはさておき、浜下りの日は大潮で干満潮の差が大きいことから、最近は女性の行事というより家族で潮干狩りをしたり、クワッチー(ごちそう)を並べてピクニックをしたりする娯楽的な行事になっています。
私も浜下りでクワッチー(ごちそう)を食べたい
クワッチーを食べたい!
しかしそう思ったのが、悲しいことに浜下り当日の午前10時。
今からクワッチーを用意するのは大変です。
ということで取り急ぎ、これを用意してみました。
お弁当箱。中身は空っぽ。
今日の問題
「見知らぬ人にクワッチーを分けてもらって、浜下りできるかな?」
さぁみんなで考えよう!
行った先は潮干狩りの人気スポット「海中道路」。
浜下りをしている優しいファミリー、私に愛の手を!
見知らぬ人にクワッチーを分けてもらって、浜下りできるかな?
さて、海中道路です。
ものすごく潮がひいてます。
浜下りの拝みをしているファミリーを発見。
しかし今日の目的はこのファミリーではありません。
と、そこに
クワッチーファミリー発見!
こちらのファミリーは知念さんファミリー。
那覇から浜下りをしにきたそうです。
お子さま含めて総勢7名で楽しそうにお弁当を広げている最中でした。
知念ファミリーのクワッチー
クワッチーはお惣菜屋さんで購入してきたそう。
このとき私は思いました。
和気あいあいとお弁当を食べはじめているファミリーに「クワッチーを分けてくれませんか?」とお願いするのって、思ってた以上にハードル高けー!
ドキドキ・・・。
そんな、空っぽのお弁当箱を持って佇む私に、知念ファミリーから
「これ良かったらどうぞ」という言葉が。
え、もしかして神様ですか?
知念ファミリーから天ぷら(いか、魚)をのクワッチーを頂きました。
ありがとうございます。ありがとうございます。
どんどん行ってみよう!
神様仏様知念様にクワッチーと勇気をもらい、続いてのクワッチーファミリーを探します。
クワッチーファミリーを探して車を走らせる私。
しかしいるのは潮干狩りファミリーばかり。
クワッチーファミリーがいないビーチで佇むmyco
場所を変えてみても
いない
いない
このときの時刻は13時30分。
もしかして、クワッチーの時間は終わってしまったのか?
第2のクワッチーファミリー発見
探し続けて時刻は14時。そろそろ私たちの空腹具合もピークです。
どこかにクワッチーファミリーはいらっしゃいませんかー?
と、明らかに重箱を囲んで談笑するファミリーを発見!
走りよる私たち。
しかしファミリーの真ん中にあったのは
クワッチーサビタン(ごちそうさま)された空っぽの重箱。
ああ、ああ・・・。
こちらのファミリーは宮城さんファミリー。
那覇から浜比嘉島に一族で来られたそうです。
「あと10分早く来たらクワッチーあったよ」とのことでした。
肩を落とす私たちに、宮城ファミリーから神の一言が。
「これ良かったら食べて」
宮城ファミリーからボンボンチョコレート(アメリカーのお菓子)を頂きました。
ありがとうございます。ありがとうございます。
ちなみに差し出されているような気もするゆで卵は、撮影後「これは私たちのね!」と、そそくさと鞄の中に仕舞われました。
さぁ浜下りの始まりだ!
みなさんの善意で集まったクワッチーの数々。数々...のはずだったんだけどな。
ぽつーん。
気をとりなおして、海を見ながら頬張ります。
まずは知念ファミリーから頂いた天ぷら。
なにこれ、めちゃくちゃ美味しい!
知念ファミリーから頂いた天ぷらは、大げさでは無くめちゃくちゃ美味しかったです。
「とあるお惣菜屋」としか聞いていなかったのを後悔するぐらい。
もし知念ファミリーがこの記事を見ていらっしゃいましたらどこのお惣菜屋さんなのか教えて頂きたいので、ぜひご連絡ください。
続いて早くもデザート。宮城ファミリーから頂いたボンボンチョコレート。
これもヘビーな見た目とは違い、中はシャクシャクとした食感で美味しかったです。
それにしても、海で食べるごはんって美味しさ100割増しだと思います。
いやー!美味しかった!!
若干量が少なかったのが残念ではありましたが...。
来年はもっとはやく来てクワッチーファミリーを探そう!そうしよう!!
潮干狩りする人々
余談ですが、潮干狩りではアサリがとれるそうです。
潮干狩りをしている人たちに「クワッチーはもう食べたのですか?」と聞いてみると、
「潮干狩りに夢中でごはんのことを忘れていた!」
もしかすると、浜下りはクワッチーを食べる人よりも、クワッチーをとる人の方が多い行事なのかもしれません。
この調査は来年に続きます。たぶん。