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久米島の海の中にある歩道橋
歩道橋とは車道または鉄道をまたぐように架けられた歩行者・自転車専用の橋のこと。
しかし久米島には自転車はもちろんのこと、歩行者でさえなかなか渡らなそうな歩道橋があるのです。
それがこちら。
海の中に歩道橋。
いったいこの橋はなんでしょうか。
近づいてみよう
陸から岩場を慎重に歩いて10分余り。
干潮だったので橋の近くまで行けましたが、たぶん満潮時は歩いて橋の前までも行けないでしょう。
階段の途中まで水で濡れた跡があるということは、そこまで水がくるということです。
しかも濡れているところは滑って怖かった
どうやらこの橋にはきちんと名前があり「シールガチ橋」というようです。
反対側の欄干には「-3.0m航路」とあります。
航路とは船舶などが海上または河川を航行するための通路。
たしかに橋の下を見てみると、船が通れるような水路がありました。
この橋はなぁに?
橋のことを解明する前に、まずはこちらの写真をご覧ください。
久米島〜奥武島 島へ帰る竹馬通学の中学生 1967年撮影
久米島〜奥武島 島の人におんぶされて分校へ行く校長先生 1967年撮影
この写真は久米島の隣の奥武島にある「民宿あみもと」のオーナーに見せていただいた写真。
60代のオーナーが中学生ぐらいまでは久米島と奥武島間にはまだ橋がかかっておらず、奥武島の男の子たちは島の間の浅瀬を竹馬に乗って渡っていたそうです。
女生徒は小船で渡っていたそうですが、男子はめんどくさかったらしい
先ほどの海の中の橋は久米島と奥武島の近くにあるのですが、干潮時には竹馬で渡れるほどの浅瀬。
船でここの間を行き来するには満潮時のみ、と制限されていたそうです。
不便さを回避するため船が行き来できる水路が掘られましたが、今度は人々が浅瀬で海産物を獲ったりというのが難しくなりました。
そこで。
ずばり解決!
ちなみに現在の久米島ー奥武島間には大きな橋がかかっていて水路も深いため竹馬では渡れません。
シールガチ橋は干潮時しか近くまで行けない上、ゴツゴツした岩場を歩くので、行ってみたい方はお気をつけてどうぞ。